エントリーシートは自己紹介書である。「私はこういう学生です」と素顔をぶつけて相手企業の風土や業務との適合性を判断してもらうものである。もっとうがった見方をすればエントリーシートこそ、学生にとっては自分を企業に売り込む際のカタログである。かと言って大袈裟に捉え、かっこいい話でまとめようとすると人事担当者は面食らってしまう。あくまで自分の「素顔」を提示することである。
研究課題は何ですか、学生時代に力を入れたことは何ですかなど複数の設問に分かれているが、相手が求めていることは「あなたはどういう学生ですか」に尽きる。研究課題を通して「私はこういう発想のできる学生です」と考え方の一端を提示したり、ゼミやサークル活動を通じて「私は集団の中で、周囲の状況を見ながらこういう提案をして集団の輪を構築しています」と状況判断力を提示することだ。
材料になるエピソードは、身近な話題でかまわない。あくまで「あなたはどういう学生ですか」と本質の開示を求めているだけである。ここで、気をつけなければならないことは、何かエピソードを使って説明するとき、行動レポートにならないようにすることである。その時何を感じ、どう取り組んだか気持ちの動きを前面に押し出し、人間性をさらけ出すことである。ナマをぶつければぶつけるほど相手はしっかり素顔を見極めてくれるものである。
